9日、埼玉県戸田市内の首都高速道路を走行していた現金輸送車が渋滞中の車列に突っ込み、車両5台が関係する多重衝突に発展した。この事故で8人が軽傷。警察は輸送車を運転していた男を現行犯逮捕している。
埼玉県警・高速隊によると、事故が起きたのは9日の午前8時30分ごろ。戸田市早瀬付近の首都高速5号池袋線下りを走行していた警備会社の現金輸送車が、減速しないまま渋滞中の車列に衝突、5台が関係する多重事故に発展した。
5台の車両は小破し、乗っていた8人が打撲などの軽傷。現金輸送車も小破して自走不能となったが、積載されていた約10億円の現金は別の輸送車に乗せ替えを行い、輸送先だったさいたま市内の銀行に向かっている。
警察では現金輸送車を運転していた48歳の男を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。調べに対しては「車線変更を行おうと思い、後ろの様子に気を取られていた」などと話しており、前方不注意が事故の主因とみられている。