メルセデスベンツ Sクラス にハイブリッド---12.6km/リットル

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メルセデスベンツ Sクラス にハイブリッド---12.6km/リットル
メルセデスベンツ Sクラス にハイブリッド---12.6km/リットル 全 13 枚 拡大写真

ダイムラーは9月17日、『S400ブルーハイブリッド』の概要を明らかにした。量産車としては初めてリチウムイオンバッテリーを搭載。システムは3.5リットルV6ガソリンエンジンとモーターの組み合わせだ。2009年6月、まずは欧州市場へ投入される。
 
ダイムラーは2008年3月のジュネーブモーターショーで、「世界初の自動車用リチウムイオンバッテリーを開発した」と発表。ドイツの部品メーカー、コンチネンタル社と共同開発したもので、この高効率なリチウムイオンバッテリーがS400ブルーハイブリッドの中核技術となる。
 
リチウムイオンバッテリーはトヨタ『プリウス』などのニッケル水素バッテリーに比べて、充放電の繰り返しによる性能劣化が少ないのがメリット。しかし、従来はパソコンや携帯電話など家電製品向けがメインで、自動車に搭載するには、性能や安全性を高め、コストも抑える必要があるとされてきた。
 
ダイムラーは小型高性能なリチウムイオンバッテリーの開発に成功。バッテリーはエンジンルームに収まるコンパクトサイズで、室内空間はまったく犠牲にしていない。このバッテリーの開発にあたっては25件の特許を取得したという。
 
注目のパワートレーンは最大出力279psのS350用3.5リットルV6に、最大出力20psの小型モーターを追加したもの。システム全体では、最大出力299ps、最大トルク39.3kgmを発生する。0-100km/h加速は7.2秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)の実力。それでいて、燃費は12.6km/リットル、CO2排出量は190g/kmに抑えた。ダイムラーは「クラストップの環境性能を実現した」と胸を張る。ベースになった「S350」は燃費9.9km/リットル、CO2排出量245g/kmだから、ハイブリッド化によって約22%、環境性能を引き上げた計算だ。
 
ちなみに、欧州仕様のレクサスのハイブリッド2車と比較すると、5リットルV8の『LS600hL』が燃費10.8km/リットル、CO2排出量219g/km(2007年6月の欧州発売時のデータ)、3.5リットルV6の『GS450h』が燃費12.7km/リットル、CO2排出量186g/km(2006年5月の欧州発売時のデータ)。S400ブルーハイブリッドは、ひとクラス下の『GS450h』とほぼ同等の環境性能を実現していることになる。
 
他のSクラスとの違いはメーター内にハイブリッドシステムのインジケーターが装備される程度。ミッションは専用チューンの7AT、7Gトロニックだ。モーターはエンジンとミッションの間に配置される。S400ブルーハイブリッドは2009年6月に欧州へ投入。その後、8月に中国、9月にアメリカで発売される。Sクラスは世界の高級車の指標といわれるだけに、S400ブルーハイブリッドは、環境派のエグゼクティブから熱烈な支持を集めそうだ。

【画像全13枚】

《森脇稔》

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