【パリモーターショー08】アウディ A4 シリーズに最強モデル S4 追加

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【パリモーターショー08】アウディ A4 シリーズに最強モデル S4 追加
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アウディAGは9月22日、10月2日に開幕するパリモーターショーに新型『S4』、『S4アバント』を出品すると発表した。最大出力333psを発生する新開発の直噴3リットルV6スーパーチャージャーを搭載する『A4』シリーズの最強バージョンだ。

このエンジンは8月のマイナーチェンジで『A6』シリーズの「3.0TFSI」グレードに用意されたエンジンをベースに開発。小型で高性能なスーパーチャージャーに専用チューンを施すことで、A6用よりも43ps、2.1kgm高出力な最大出力333ps、最大トルク44.9kgmを獲得した。また、最大トルクは2500rpmから4850rpmという幅広い領域で発揮される。

現行S4のエンジンは4.2リットルV8で、最大出力は344ps、最大トルクは41.8kgm。新型のほうが出力は11ps劣るが、トルクは逆に3.1kgm上回る。新型の0→100km/h加速は現行の5.8秒(アバントは5.9秒)から大幅に短縮し、5.1秒(アバントは5.2秒)をマーク。もちろん、最高速度はリミッターが作動する250km/hに到達する。

環境性能も高く、燃費は欧州複合モードで10.3km/リットル(アバントは10.1km/リットル)とA6の3.0TFSIの10.5km/リットルとほぼ同等。アウディは「現行S4よりも約26%燃費が向上」と説明している。

ミッションは6速MTと7速「Sトロニック」。Sトロニックはフォルクスワーゲンの「DSG」と同様のメカニズムで、素早いシフトチェンジが可能。パドルシフトと組み合わされる。

足回りは標準が18インチで19インチはオプション。A4シリーズよりも20mm車高をダウンさせた専用スポーツサスペンションを採用する。フルタイム4WDの「クワトロ」は、前後トルク配分フロント40:リア60を基本に、走行状況に応じてトルク配分が可変。このほか、コーナリング性能を高める「アウディスポーツディファレンシャル」、コンフォート/オート/ダイナミックの3モードでエンジンやシフトの特性を変えられる「アウディドライブセレクト(Sトロニック車)」も搭載している。

他のA4シリーズとの外観の識別点は専用グリル、サイドロッカーパネル、アルミ仕上げのドアミラー、専用キセノンヘッドランプなどと控えめ。インテリアはブラックを基本にカーボンやアルミ、バーチウッドなどを配した洗練された空間で、スポーツシートを標準装備した。

新型S4は欧州で2009年3月発売。これからの時代、大排気量エンジンは燃費やCO2排出量の面で明らかに不利。新型S4のように、排気量を抑えつつ、過給器でパワーを稼ぐという手法は、今後のスポーツサルーンの主流といえそうだ。

《森脇稔》

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