宇部興産、タイに1.6ヘキサンジオール工場を新設へ

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宇部興産は、タイに「1.6へキサンジオール工場」を新設することを決定したと発表した。

同社は現地に製造・販売新会社ウベ・ファイン・ケミカルズ(アジア)を設立済みで、併産する1.5ペンタンジオールを含め年産能力6000トンの設備を、タイの宇部興産グループが所有する敷地内に、2009年1月から建設を開始、2011年初頭から稼動する予定。総投資額は数十億円で、フル生産時の売上高は13億万バーツを見込んでいる。

1.6へキサンジオールは宇部興産のファインケミカル事業の主力製品の一つ。その特性から高品質、高性能なポリエステル・ポリウレタン樹脂や接着剤原料などに使用され、特に最近では、環境負荷が低い材料として注目されるUV硬化型コーティング材への適用も進んでいる。世界需要が年率5 - 8%で伸びる中、中国を含むアジア市場は10%を超える高い成長率を示しており、今後も極端に需給逼迫状況が続くことが予想される。

同社は、ドイツのBASF、ランクセスと並ぶ三大サプライヤーの一つで、既に宇部市、堺市とスペイン(カステジョン市)で1.6ヘキサンジオールを生産している。今回のタイ工場新設でアジア市場の旺盛な需要に応えることで、グローバル市場でのシェアアップを図る。

タイ国では既にカプロラクタム、ナイロン、合成ゴム工場が順調に稼動している。新工場は、現地で初のファインケミカル製品を製造する工場として、付加価値の高い機能品・ファイン事業展開を強化する方針を具現化するもので、今後、新会社をアジア地域におけるファインケミカル事業の中核拠点に育成する予定だ。

《レスポンス編集部》

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