バス直撃のタイヤ脱落事故、初公判で起訴事実認める

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今年4月、静岡県内の東名高速道路で、大型トラックからタイヤを脱落させ、これが飛びこんだ観光バスの7人を死傷させたとして、自動車運転過失致死傷罪に問われた38歳の男に対する初公判が22日、静岡地裁で開かれた。事故は整備不良が原因とみられ、被告は起訴事実を認めている。

問題の事故は今年4月11日の午前11時20分ごろ発生した。牧之原市坂部付近の東名高速道下り線で、走行中の大型ダンプトラックから左後輪タイヤが脱落。中央分離帯の縁石に接触した弾みで上り線側に飛びこみ、直後に上り線の第2車線(追越車線)を走行してきた大型観光バスのフロントガラスを突き破るように衝突した。

この事故でタイヤの直撃を受けたバス運転手の男性が死亡、客席にいた乗客7人も割れたガラスの破片を浴び、顔などを切る軽傷を負った。バス運転手はタイヤが飛び込む直前に急ブレーキを掛けていたとみられ、バスは中央分離帯に衝突することもなく、約60mほどで停止していた。 

事故は整備不良が直接の原因とみられ、警察ではダンプトラックを運転していた男を自動車運転過失致死傷などの容疑で逮捕。検察は同罪で起訴していた。

22日に開かれた初公判で、被告の男は起訴事実を認めた。続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は2007年5月の車検以後、日常点検を怠った状態で車両を運行。タイヤを固定するボルト2本が破断している事実を見過ごした」として、整備不良が事故につながったと指摘している。

《石田真一》

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