日産自動車と東風汽車有限公司の合弁企業で、小型商用車を生産・販売する鄭州日産汽車有限公司(ZNA)は、河南省鄭州市に2010年後半に稼働開始予定である小型商用車の新工場の起工式を行った。
新工場の生産能力は年間12万台以上になる。新工場はZNAの第2工場で、2010年のZNAの年間生産能力は第一工場と合わせて約20万台に達する。
新工場では日産と東風汽車の両ブランドのモデルが生産される予定で、最初に生産されるモデルは日産ブランドの乗用と商用を兼ね備えた多目的車になる予定。同工場は日産のグローバル生産ネットワークの一拠点として位置付けられ、ZNAは同モデルの輸出も検討する。
ZNAの親会社である東風汽車有限公司は、2008年5月に発表した新5カ年中期経営計画「プラン13」の中で、LCV事業を強化することを掲げている。DFLは小型商用車事業で2ブランド戦略を展開、日産ブランドは高級セグメントを中心に、東風ブランドはより競争の激しいセグメントを中心にモデルを棲み分ける。2012年までに5車種以上のLCVの新型車を投入し、小型商用車ディーラーの店舗数を630店以上にする予定だ。