三井造船、コンテナクレーンを地上給電化…運転経費80%削減

エコカー 燃費

三井造船は、台湾のエバーグリーン・マリーン(台湾)社(EG社)の高雄港ターミナルに設置しているコンテナヤード用コンテナクレーン「トランステーナR」2基にケーブルリールを搭載し、地上給電方式への改良工事を完了したと発表した。

給電化の改良工事は、クレーン上に地上給電用のケーブルリールなどを設置し、地上からの商用電源を受電するシステムへ変更するもので、エンジン発電機を主電源とした現行機種に比べ、運転経費を80%削減できる。

現在、世界中で稼動するコンテナヤード用ラバータイヤ式クレーンのほとんどが、エンジン発電機を動力源とした機種だが、最近の燃料価格高騰や環境規制の高まりを受け、顧客から電動化への改造要望が高まっている。

三井造船は、日本で初めてとなる岸壁用コンテナクレーン「ポーテーナR」を1967年に神戸港に納入以来、40年以上のクレーン設計・製造技術を持ち、今回納入したコンテナヤード用クレーンのトランステーナRも累計で1000基を超えている。

同社では今後も、環境に配慮した「ハイブリッド・トランステーナR」の販売を強化するとともに、国内外に100システムを超える「コンテナ・ターミナル・マネジメント・システム」の納入実績を活かし、クレーン本体だけでなく、メンテ・アフターサービスを含めたコンテナターミナルのトータルシステム企業を目指して事業展開していく方針だ。

《レスポンス編集部》

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