三菱重工・日立アジア・三菱商事、シンガポールで発電設備増強を受注

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日立製作所のシンガポール現地法人である日立アジア、三菱重工業、三菱商事は共同でシンガポール最大の電力会社であるセノコパワー社から、発電設備を増強するプロジェクトをフルターンキーベースで受注した。

同社所有のセノコ発電所ステージII(第二期発電設備)の現行各25万キロワット蒸気タービン発電設備3基について、42万kW2基の天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)へ増強される。

初号機は2011年9月、2号機は同年11月から稼動を開始する予定。

セノコ発電所ステージIIは、25万kWの蒸気タービン発電設備3基で構成しており、1979年の運転開始以降、長期にわたって同国の主要発電設備としての役割を果たしてきた。1990年代後半に電力プール制がシンガポールに導入されてからは、同国の発電各社が効率の高いGTCC発電所の導入を進めたことから、稼働率が低下していた。

今回のプロジェクトは、既設設備の一部を活用し、GTCC発電所へ転換することで高効率化を図り、セノコパワー社の電力プール市場での競争力を強化する。

プロジェクトは、既設ボイラーや煙突などを撤去し、ガスタービン、排熱回収ボイラー各2基などの追設して、既設蒸気タービン発電所設備を最新のGTCC発電設備として再生する。3社はコンソーシアムを組み、日立アジアが主に既設設備の撤去・廃熱回収ボイラーの納入及び据付・蒸気タービンの改造工事を担当し、三菱重工が主にガスタービンの納入及び据付を担当、三菱商事は商務を担当する。

GTCC発電設備の中核機器として採用された三菱重工の「M701F」型ガスタービンは、既に同国トゥアスパワー社へ4基納入している。

GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンで再度発電を行う方式で、エネルギーの有効利用とCO2排出削減が可能で、省エネルギーと環境保全に貢献する。

三菱重工業と三菱商事は共同で、今回供給するF型ガスタービン2基の長期メンテナンス契約も同時に受注した。

《レスポンス編集部》

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