ドイツの主要メーカーとしては初の2リットル以下のSUVとなるフォルクスワーゲンの『ティグアン』。その車両本体価格は360万円と、輸入SUVとしては手頃なプライスを掲げている。
それでいながら装備類が非常に充実しているも魅力だ。さすがにナビゲーションを標準装備するまでにはいたらなかったが、リヤビューカメラや後方の映像を映し出すモニター付きオーディオは標準装備されている。
さらにアクセルを踏み込むだけで自動的にリリースされる、エレクトロニックパーキングブレーキも装備される。このパーキングブレーキにはオートホールドモードも用意されており、それを使えば信号待ちなどで一旦停止した際にブレーキペダルから足を離してもブレーキを保持してくれるので非常に楽だ。
他にもバイキセノンへッドライトはもちろん、ステアリングの舵角に応じて進行方向を照らしてくれるスタティック&ダイナミックコーナリングライトなども装備されている。
フォルクスワーゲングループジャパン マーケティング統括部の丸岡直樹さんは「ティグアンは国産のコンパクトSUVと比較すると価格は多少高めですが、充実した装備内容を考慮していただければ国産SUVとも十分に競争力があると思っています」
「優れた走行安定性や欧州車独特のプレミアム感の高さは国産車にはない魅力ですので、現在国産車にお乗りのお客様にも積極的に訴求していきたいと考えています」とコメント。
実際に国産のSUVでも上級グレードの4WDとなれば300万円近いプライスとなる。国産車では2.4リットルを採用するモデルが多い中でティグアンは2リットルとなるが、2.8リットル並みのトルクを発生してくれる秀逸なターボを採用しているので、動力性能面でもアドバンテージがある。
パワートレインや装備の充実度、プレムアム感の高さなどを総合的に考慮すればティグアンの360万円という価格は非常にお買い得といえるだろう。