【シトロエン C5 試乗】すべてが絶妙なバランス感…岡本幸一郎

試乗記 国産車
【シトロエン C5 試乗】すべてが絶妙なバランス感…岡本幸一郎
【シトロエン C5 試乗】すべてが絶妙なバランス感…岡本幸一郎 全 5 枚 拡大写真

シトロエン『C5』は先に写真で見たときにも、いいデザインだと思っていたが、実車はもっとスタイリッシュ。とくにランプ類やボディサイド面の凝った造形が印象的。それも『C6』ほどブッ飛んでいなくて、誰でも気兼ねなく乗れる雰囲気がある。

【画像全5枚】

逆に、超個性的なC6の影に隠れた存在になるのではと危惧していたが、そんなこともなく、個性と普遍性が上手くバランスしている。また、視界や取り回し性、居住空間やユーティリティの設定など、デザインが特徴的なだけでなく、実用面でもけっこう理詰めでつくられていると思えた。

ドライブフィールは、C6のような浮遊感とはまた違った、ソフトな中に引き締まった感覚のある乗り心地に好印象。静粛性も極めて高く、快適性はピカイチだ。軽さの中に芯のあるステアリングは、スポーツカーのように機敏に反応し、深く切り込んでもタイヤがどこまでもついてくる感覚。意外なほどスポーティな味付けだと感じた。

C5は、シトロエンマニアだけではなく、たとえばドイツ車を乗り継いできたような人にも受け入れられるクルマ。従来とは違う層のお客さんも呼んでこられるクルマだと思う。それでいて、シトロエン車らしい味もちゃんと持っている、すべてが絶妙なバランス感。また、意外と控えめな価格設定にも好感が持てる。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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