ジェイテクトは、工作機械の高速主軸用に「ハイアビリー円筒ころ軸受シリーズAタイプ」を開発した。10月30日から開催される「JIMTOF2008」に出展する。
工作機械の高機能化に伴って、主軸用軸受には高速性・高剛性への要求が高まっている。これまで、高速主軸のリア側には性能を確保しやすいアンギュラ玉軸受を組み合わせて支持していたが、周辺構造が複雑化する傾向にあった。
今回、開発した円筒ころ軸受は、高速化に適しており、リア側支持への活用により、周辺構造の簡素化・コストダウンが可能となる。
レース、ころ材料には、入手しやすい一般的な軸受鋼を採用し、高速化に向けた内部設計を最適化した。また、保持器には、軽量・高強度の特殊樹脂材料を採用し、ポケット形状を最適化することで、ころとの摩擦低減を図り、温度上昇を抑制する。