史上最速のパトカー、イタリア警察に配備完了!!

自動車 ビジネス 企業動向
史上最速のパトカー、イタリア警察に配備完了!!
史上最速のパトカー、イタリア警察に配備完了!! 全 4 枚 拡大写真

ランボルギーニは10月24日、イタリア国家警察に『ガヤルドLP560-4』を納車した。最大出力560psを発生する5.2リットルV10搭載。0-100km/h加速3.7秒、最高速度325km/hという世界最速のパトカーだ。

イタリア警察には過去2台の『ガヤルド』が配備。1台目は2004年にローマ警察に納車。2台目は2005年にボローニャ警察に配備された。両車はともに高速道路のパトロールが主な任務で、走行距離はそれぞれ13万9000km、9万9000kmと活躍している。今回納車されたのは、1台目の代替車両だ。

ガヤルドは高速道路で、そのパフォーマンスを生かし、速度違反の取り締まりを担当。イタリア警察は「ガヤルドが走行しているだけで、速度超過はもちろん、無謀な追い越し、緊急レーン走行などの違反行為がめっきり減る」と犯罪抑止効果の高さもPRしている。

さて、今回配備されたガヤルドは最新のLP560-4。2008年3月のジュネーブモーターショーで発表されたガヤルドのビッグマイナーチェンジ版だ。エンジン排気量は5.0リットルから5.2リットルに拡大。最大出力は60psアップの560psを得た。

ボディの軽量化や足回りのリファインの効果もあって、0-100km/h加速は0.3秒短縮して3.7秒、最高速度は10km/hアップの325km/hを実現。ちなみに日本での価格は2428万円からというスーパーカーだ。

LP560-4の警察仕様は、従来どおり、ブルーに白いストライプという塗装で登場。ルーフには青色のLEDフラッシュ灯が取り付けられる。また、室内にはビデオカメラを装着。速度違反などの証拠を録画するとともに、映像は警察本部へリアルタイムで送信。ナンバープレートから車両所有者を割り出す。車内シート後方には、コンピューターや記録装置が置かれている。

イタリア警察の中でも精鋭30名(うち女性は3名)だけがこのガヤルドに乗ることが許されており、定期的にランボルギーニのテストドライバーからドライビングレッスンを受講。メーカーの全面的バックアップ体制のもとで、ガヤルドの性能をフルに引き出せるよう、訓練されている。

このLP560-4、おもに南イタリアの高速道路、サルレモ‐レッジョカラブリア間で違反者に目を光らせる。ブルーに白のストライプのガヤルドを見かけたら、くれぐれも勝負を挑まないように。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る