トヨタ自動車は、11月16日から11月20日まで、米国・ニューヨークで開催される「第15回ITS世界会議」に出展すると発表した。
今回の出展では「Harmonious Mobility : People, Vehicles, Environment(人・クルマ・交通環境が調和した、将来の持続可能なモビリティ社会の実現)」をテーマに、トヨタが目指す「将来のモビリティ社会」の提案と、その実現に向けたITSの取り組みを「環境」「安全」「快適」の3つの分野に分けて説明する。
将来のモビリティ社会の紹介では、トヨタが提案する将来のモビリティ社会をイメージ映像で紹介するとともに、トヨタのITSビジョンを、映像・パネルで紹介、近未来での実用化を目指す『i-REAL』の走行デモも行う。
「環境」分野では、クルマ単体の技術開発に加え、ドライバーのエコドライブ支援などの「燃費の良い走り」と、交通状況に応じた全体の「流れを良くする走り」の両立など、総合的な取り組みを紹介する。
「安全」分野では、将来期待される「インフラ協調型安全運転支援システム」の開発状況を、新型の体験シミュレーターや映像などで紹介する。会場前の道路を封鎖した屋外デモにも参加し、米国標準の通信方式を用いたインフラ協調プロジェクト(VII)に対応した路車間・車車間の通信による「安全運転支援システム」のデモを行う。
「快適」分野では、高度化する運転支援機能や、情報サービス機能を映像・パネルで紹介する。
ITS世界会議は、欧州・アジア/太平洋・米州の順で毎年開催されているITSに関する最も規模が大きい国際会議。各国・地域のITS関連団体(政府・研究機関・企業)が、セッション(論文)や展示会などを通じて、最先端のITSの研究成果や製品を発表、展示する。
トヨタは従来から積極的にITSに取り組んでおり、第1回から同会議に参加、最先端のITS技術の展示や、セッションにも参加し、ITS技術の研究成果の発表を行ってきている。