アウディの質感の高さ、精緻な創り込みはエクステリアもインテリアも世界最高のレベルだ。友人を乗せたときに自慢できる大きなポイントになる。今回のモデルチェンジではハンドリング性能もその質感に負けないレベルに向上した。
フロントアクスルが前進して従来型のフロントヘビーの重量配分を改善したことが大きな要素になっている。普通に走っている範囲では前輪駆動を意識させないが、サーキットやワインディングロードを飛ばすような状況になると、まだフロントの重さを感じることもある。
パワーは3.2リットルV6エンジンが良いが、1.8リットル直4ターボエンジンの方が動きに軽快感がある。エンジンによる速さを求めるなら3.2リットルだが、軽快なハンドリングが好きなら1.8リットルがお奨めだ。
ただし3.2リットルはサスペンション、シフトプログラム、ハンドルの手応えなどスポーティな味付けにオリジナルでセットできるという技も持っている。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
こもだきよし|モータージャーナリスト
クルマ好きというより運転が好きなモータージャーナリスト。日本自動車ジャーナリスト協会副会長、BMWドライバー・トレーニングのチーフインストラクター、JAF交通安全委員会委員、警察庁各種懇談会委員などを務める。