【アウディ A4 試乗】新プラットフォームの功罪…瀬在仁志

試乗記 国産車
【アウディ A4 試乗】新プラットフォームの功罪…瀬在仁志
【アウディ A4 試乗】新プラットフォームの功罪…瀬在仁志 全 5 枚 拡大写真

『A4』の目玉は、なんと言っても前後重量配分を理想値に近付けるためにフロントアクスルの位置を変更した新プラットフォームの存在。ロングホイールベースと相まって、高速ドライブでは高い安定性を見せてくれるし、上下方向の動きも良く制御がされていてフラットな乗り味を生み出してくれている。

【画像全5枚】

ハンドリング性能的にも高速コーナーでは重量バランスの進化によって、ステアリング操作に対して動きがとても素直。スッとノーズが応答してくれる上に姿勢が安定していて、プレミアムモデルとしての深い味わいを持っている。

一方タイトターンでは大きな舵角になってくるとトラクション不足が感じられたり、フロアに細かな振動が伝わってくるなど、新レイアウトのネガな部分も見て取れた。

CVTや直噴エンジンはともにレスポンスに優れ、走りの良さをしっかりとサポート。燃費に振りすぎて加速感とエンジン回転がリンクしにくい国産勢とは異なり、走りのフィールにこだわっている点は魅力的である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

瀬在仁志|モータージャーナリスト
1960年東京生まれ。AJAJ会員。日本COTY委員。高校時代からカート、自動車免許取得後、ラリー、レースに参戦。スーパー耐久自動車レースでは2クラス、4クラスで優勝経験を持つ。88年にはA型フォードによるオーストラリア・クィーンズランド一周ラリーで3500kmを完走。03年にはニュルブルクリンク24時間レースに参戦、参加クラスで日本車最高位完走。世界20か国以上の公道とサーキットでの試乗経験を持ち、『ホリデーオート』、『モーターマガジン』誌等で活躍。代表会社であるアップライト社主催による走行会はすでに70回を数えドライビング講師としても活躍する。

《瀬在仁志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ダイハツがブランド総合で首位、『ロッキー』が小型SUV部門を制す…JDパワーの新車初期品質調査
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る