【アウディ A4 試乗】まずA5ありき…河村康彦

試乗記 国産車
【アウディ A4 試乗】まずA5ありき…河村康彦
【アウディ A4 試乗】まずA5ありき…河村康彦 全 5 枚 拡大写真

前輪位置が“前出し”され、グンとかっこ良くなった新型『A4』。もっとも、そんな“大手術”はこのブランドが流麗なクーペ・プロポーションを手に入れる目的で行われたはず。

すなわち、「『A5』のプロジェクトにGOサインが出たからこそアウディは駆動系レイアウトの変更に手を付けた」というのが自分の見方。でなければ、まるでFRのごときこんなレイアウトを、アウディが採る必然性は見当たらないのだから……。

一方、そんな新レイアウトに起因すると思われるちょっと残念なポイントは、FWDモデルでフル加速時のトラクション能力が不足気味である事。また、トランスミッションからの出力回転を前輪側へと「戻す」ための軸が右側フロントフロアを膨らませているため、右ハンドル仕様では左足置き場が窮屈なのも見過ごせない。

それを除くと、見た目質感も走りの質感も飛び切りの高さ。ただしCVTが生み出すフィーリングは“FUN”ではない。それに気付いているこのメーカーは、いずれDCTへの切り替えを行うはず。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界最強の2Lターボ、最終モデル発表に驚きと嘆きの声「これが最後のAMG45系か…」
  2. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. あのスバル「プロジェクト・ミッドナイト」が再びヒルクライムへ! グッドウッド2025で記録更新ねらう
  5. 戦後初のアウディ誕生から60周年、1965年に4ストロークエンジンで技術革新
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る