【COTY 選考コメント】諸手を挙げて褒めるほど秀才ではない…松田秀士

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【COTY 選考コメント】諸手を挙げて褒めるほど秀才ではない…松田秀士
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ボクもiQに10点を投票した39人の内の一人。理由は、今こそ小さなクルマの提案が必要だと考えたからだ。だいたいクルマ1台の生涯平均乗車率は1.2人という統計が出ていて、フル乗車することは多くない。

つまり、多くのクルマは無駄に道路のスペースを占有して走っているわけなのだ。iQのようなクルマが増えれば、短いから渋滞も短くなるし駐車場もたくさん入る。小さいから軽くて燃費も良い。

現在自動車の社会が置かれている環境を考慮すると、iQは実にタイムリーなモデルといえるのだ。ただし、諸手を挙げて褒められるほどiQは秀才ではない。低床ミニバンはあろうかと思えるほどの車高。後続車の前方視界を考えると実に迷惑だ。近年追突事故が多いのは背高ノッポクルマが増えたこともある。

まぁそれは100歩譲っても、転倒予防か(?)ロールを強引に抑えている。これによって突き上げ感の強い乗り心地となっている。似たようなコンセプトのスマート『フォーツー』が10ベストにも残らなかったのだから、それだけトヨタに対する期待値が大きいということ。大幅減益とマスコミを賑わしているが赤字を出したわけではない。

この時代に、これだけの体力を保持しているのだからiQを立派なクルマに育て上げてほしい。

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法で53歳の現役レーシングドライバー! SUPER GTをランボルギーニ『ガヤルド』で戦っている。INDY500など海外レース経験も豊富で、確かな知識と国際感覚でクルマの評価を行う。2008-2009日本カーオブザイヤー選考委員。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

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