宇部興産、タイのPTT社と化学事業で共同事業化を検討

自動車 ビジネス 企業動向

宇部興産は、タイで天然ガス、石油精製、石油化学などの事業を展開するPTTパブリック・カンパニー・リミテッドと、カプロラクタム、合成ゴムなど化学事業についてタイでの共同事業化を検討することで合意したと発表した。

宇部興産は、1993 - 95年にカプロラクタム・ナイロン・合成ゴムの製造販売会社を設立、現在では宇部興産の化学事業にとって重要な子会社群に成長している。2005年にはR&Dセンターを設立、ナイロン・合成ゴムの開発業務も開始した。また、ファインケミカル事業(1.6ヘキサンジオール)への投資についても積極的に検討しており、宇部興産にとってタイは、今後とも積極的な拡大投資を行っていく重要な戦略拠点となっている。

PTT社は、1978年にタイ工業省傘下に設立された政府全額出資の国営企業を前身とし、2001年に上場、現在の社名となった。タイで最大の民間会社で、天然ガス・石油関連を主なビジネスとし、2007年の連結売上高は1兆4000億バーツ(約5兆7000億円)。天然ガス開発、芳香族系石油化学及び石油精製、オレフィン系石油化学などの事業を、関連会社を通じて展開している。

豊富な化学原料を持つPTT社は、川下製品への進出によりチェーンの強化を図っており、化学製品をグローバルに生産販売している宇部興産と提携する。宇部興産は提携で原料の確保とタイでの事業拡大を図る。

宇部興産が既にタイに生産拠点を持つカプロラクタム・ナイロン・合成ゴムに限らず、幅広い化学事業を対象としてタイでの事業化の検討を両社で行う。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る