井関農機は19日、農耕トラクタ「TM150」「TM170」「THS16」「TM16」「TM18」の前車軸ギヤケースとナックルアームに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2001年4月10日 - 2008年11月6日に製作された5車種計9539台。
前車軸の左側ギヤケースの支持強度が不足しているため、旋回時のタイヤ反力およびパワーステアリングの推力により、内部のベアリングが破損する場合があり、車輪がロックしたり車軸ケースが破損し、走行不能や操舵不能になるおそれがある。全車両、左側ギヤケースおよびナックルアームを対策品と交換するとともに、ベアリングを新品と交換する。
また、かじ取り装置の左側ナックルアームの強度が不足しているため、旋回時のタイヤ反力およびパワーステアリングの推力によりナックルアームが破損し、操舵不能になるおそれがある。これについては全車両、左側ナックルアームを対策品と交換する。
不具合発生件数は、ギヤケースについて2件で、市場からの情報と国土交通省の指摘で発見した。事故は起きていない。