伊藤忠テクノソリューションズは、ドイツ・ミュンヘンに拠点を置く自動車開発設計コンサルティング会社P+Zエンジニアリング社の開発した自動車室内環境シミュレーション「テセウスFE」の総販売代理店契約を締結し、日本での販売を開始すると発表した。
自動車の室内環境については、少ないエネルギー消費量で、快適な室内環境を実現するための技術発展を考慮する必要性が高まっている。
テセウスFEは、日射量、外気温などのさまざまな自然条件を考慮した自動車の室内環境をシミュレーションできるのが特徴で、さらにフロントガラス、ボディ、内装などの材料によって乗務員の快適性に、どう影響するのか、室内制御システム開発には欠かせないソフトウェアとしている。
従来、自動車の室内環境は自動車会社による実物大実験によって模擬し、開発を進めるのが主流だった。テセウスFEを利用することで、さまざまな自然条件に対して室内の温度、湿度、快適性などのデータを取得することが可能になり、自動車の室内環境の開発の短縮が図れる、としている。
伊藤忠テクノは、テセウスFEを日本の自動車メーカー及び空調部品メーカーに提案し、販売目標は年間10セットを目指す。