鈴木金属工業、弁ばね用ワイヤ最大手企業を買収…新日鉄が増資引き受け

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新日本製鐵グループの特殊線材事業の中核二次加工メーカーである鈴木金属工業が、弁ばね用ワイヤ事業のグローバル展開と利益成長を目的に、Haldexガルピッタンを買収すると発表した。新日鉄は買収資金の一部として鈴木金属が実施する第三者割当増資を引き受け、これに伴って鈴木金属は新日鉄の連結子会社となる予定。

鈴木金属は、現在新日鉄が約35%を出資し、自動車向けばね用ワイヤを中心に、新日鉄から供給する線材の伸線加工・販売を行っている特殊鋼線メーカー。
 
今回、鈴木金属は、スウェーデン王国法人であるHaldex社と、子会社で弁ばね用ワイヤメーカーであるガルピッタンの全発行株式の取得について合意した。
 
弁ばね用ワイヤの最大手で、欧州・北米・中国に製造拠点をもつガルピッタンを買収することで、鈴木金属は世界最大の弁ばね用ワイヤメーカーとしてグローバルな事業展開、技術力向上、競争力確保を図り、成長を目指すのが目的。
 
鈴木金属は買収資金の一部として新日鉄に対する第三者割当による新株式の発行を決定、新日鉄はその割当増資を買収の完了などを条件に全額引き受ける。新日鉄としては、今回の買収を通じて、鈴木金属が海外拠点の確保と、開発、技術などにおけるシナジーの実現によってグループの高級線材分野におけるグローバル・プレイヤーとしての確固たる地位を築く構えだ。

《レスポンス編集部》

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