【D視点】ホンダデザインの挑戦?…フリード

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】ホンダデザインの挑戦?…フリード
【D視点】ホンダデザインの挑戦?…フリード 全 27 枚 拡大写真
3
リーズナブルな価格

フィットをベースに3列シートに見合う室内にするために、全長、全高、そしてホイールベースをそれぞれ約200 - 300mmプラスしたフリードは、フィットに比べて車重が280kg程増加し、価額は66万円程高い。フィットに対して26%程の車重増加で価額は55%程アップしたことになり、高付加価値商品となっている。

フリードの好評が、このクラスにありがちな安っぽさから抜け出して、豊かな気持ちでドライブすることを実現出来た証なら、ユーザーとメーカーとの両者がハッピーということになり、製品のあるべき理想の姿と言える。

ただ、価額のアップ分が“目先の変化”だけで創造的な提案を伴わないと、価額が高いだけということになる。ユーザーへのサービスのつもりが、メーカーへの不信を生むという不幸な結果を招き兼ねないのだ。

コンパクトカーの室内容量を増加させることは欧州でも流行っているが、ユーザーを納得させるような新しい価値をアピールしている。日本のコンパクトカーも新しい価値創造を怠ると、日本でのセダンと同じように衰退の可能性があるだろう。

D視点:
デザインの視点

筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』をこのほど上梓した。
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る