【デトロイトモーターショー09】ホンダ インサイト 市販版…静かなるデビュー

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【デトロイトモーターショー09】ホンダ インサイト 市販版…静かなるデビュー
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米国ホンダは11日、新型『インサイト』の市販仕様を初公開した。1.3リットル直4にモーターを組み合わせた「ホンダIMA」(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を搭載。米国では『シビックハイブリッド』を下回る価格に設定され、4月から販売される。

ホンダは今回のデトロイトモーターショーでプレスカンフェランスを行わなかった。新型インサイトにとっては静かなデビューとなったが、その中身は強烈なインパクトを秘めている。

まずは価格。米国ホンダはインサイトの価格について、「シビックハイブリッドを下回る」と発表。シビックハイブリッドのベース価格が2万3650ドル(約213万円)だから、ハイブリッド車としては異例の低価格となる。ホンダは新型インサイトを日米欧で年間20万台販売する計画だが、目標達成にこの価格設定は大きな武器となるはずだ。

さらにEPA(米国環境保護局)燃費も公表。市街地が17km/リットル、高速が18.3km/リットルとクラストップレベルの燃費性能を実現している。新型の燃料タンク容量は40リットルだが、ホンダは「最大644km程度を無給油で走行できる」と自信を見せる。「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」を採用して、燃費運転を支援しているのも見逃せない。

ボディサイズは全長4375×全幅1695×全高1425mm。トヨタ『プリウス』よりもひと回りコンパクトな5ナンバーサイズだ。ニッケル水素バッテリーはトランク床下に配置。後席は6対4の分割で倒せるなど、高い機能性を備えている。

1.3リットル直4エンジンと組み合わせられるモーターは、最大出力わずか13ps。これは、ホンダのIMAがプリウスのようにモーター単独での走行を行わず、エンジンをアシストする役割に特化しているためだ。

新型インサイトの日本での価格は190万円台からとの噂もある。アメリカで、そして日本で、トヨタプリウスに並ぶメジャーハイブリッドに躍り出る可能性は十分にある。

《森脇稔》

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