【デトロイトモーターショー09】メルセデスベンツ Eクラス 新型、堂々デビュー

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【デトロイトモーターショー09】メルセデスベンツ Eクラス 新型、堂々デビュー
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ダイムラーは11日、デトロイトモーターショーのメディアプレビューで、新型メルセデスベンツ『Eクラス』を発表した。メルセデスらしい安全・環境性能や快適性、運動性能を高いレベルで実現したミディアムサルーンの世界指標だ。

ダイムラーは2008年10月のパリモーターショーに、『ファシネーションスタディ』というコンセプトカーを出品。新型Eクラスはこのコンセプトカーに近い表情を採用している。

先代に始まり、現行型へ継承された丸型4灯ヘッドランプは、新型では異形4灯式に進化。フロントグリルは大型化され、高級車にふさわしい押し出し感が強調された。空気抵抗係数を示すCd値は0.25で、4ドアサルーンとしては異例の流麗なフォルムも特徴だ。

ボディサイズは全長4868×全幅1854×全高1470mm、ホイールベースは2870mm。現行型と比較すると、12mm長く、32mmワイドで、13mm背が低い。ホイールベースは16mm延長されている。

欧州向けのエンジンはガソリン3種、ディーゼル2種の5機種が基本となり、出力特性を変えて各グレードに搭載。直4とV6はすべて直噴化され、燃費性能は現行型比で最大23%向上しているという。

ガソリンは1.8リットル直4のクリーンユニット、「ブルーエフィシエンシィ」で、「E200CGI」が184ps、27.5kgm、「E250CGI」が204ps、30.6kgm。3.5リットルV6は「E350CGIブルーエフィシエンシィ」が292ps、37.2kgm、「E350 4マチック」が272ps、35.7kgm。5.5リットルV8は「E500」と「E500 4マチック」用で、387ps、54kgmを発生する。E500は0-100km/h加速5.2秒という俊足だ。

また、「E63AMG」の6.3リットルV8は、最大出力が525psと現行よりも11ps高められた。

ディーゼルは2.2リットル直4スーパーチャージャーのクリーンユニット、「ブルーエフィシエンシィ」で、「E200CDI」が136ps、33.7kgm、「E220CDI」が170ps、40.6kgm、「E250CDI」が204ps、51kgm。3.0リットルV6ターボは「E350CDIブルーエフィシエンシィ」が231ps、55.1kgm、「E350ブルーテク」が211ps、55.1kgm、「E350CDI 4マチック」が224ps、55.1kgmとなる。とくに2.2リットル直4スーパーチャージャーはCO2排出量139g/kmという環境性能を実現している。

インテリアはボディサイズ拡大の恩恵で、特に横方向のゆとりがアップ。インパネは『Sクラス』のようなコラムシフトが採用され、センターコンソールには操作系を集約したコマンドコントローラーが配置される。

安全面では「PRE-SAFE」を筆頭に、アテンションアシスト、アクティブフード、ブラインドスポットアシスト、レーンキーピングアシスト、ナイトビューアシスト、アダプティブメインビームアシスト、緊急時の自動ブレーキなどの先進装備を導入した。

足回りではアダプティブショックアブソーバーを標準装備。速度や走行状況に応じて減衰力が可変する。さらにE500はエアサスペンションが標準。4輪に独立したセンサーを装着し、最適な乗り心地を提供するほか、コンフォートとスポーツの2モードが選択できる。

新型のトリムラインはベーシックな「クラシック」を基本に、豪華仕様の「エレガンス」、スポーツ志向の「アバンギャルド」を設定。さらに「AMGスポーツパッケージ」や「エクスクルーシブパッケージ」が用意される。

新型Eクラスはデトロイトモーターショーには展示されず、3月のジュネーブモーターショーで正式デビューを果たす予定。欧州では2009年3月から市販される見込みだ。

《森脇稔》

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