ソニーは、2009年3月期の通期連結業績で、最終損益が1500億円の赤字に転落する見通しを発表した。従来見通しでは1500億円の黒字を見込んでいたが、業績が一気に悪化した。
売上高は、9兆円を見込んでいたが7兆7000億円に下方修正。前年同期比13.2％の減収となる見込み。営業損益も、2000億円の黒字予想から一転、2600億円の赤字となる。税引前当期損益も2100億円の黒字から2000億円の赤字に下方修正した。
業績を大幅に下方修正したのは、世界同時不況による事業環境の悪化や為替市場での円高進行による為替差損、株価下落による投資有価証券評価損、構造改革費用の追加などが主因だ。
特にエレクトロニクス分野では損益が販売低迷などで2500億円、為替差損で400億円、構造改革費用の追加で300億円、持分法適用会社の業績悪化で200億円の合計3400億円も従来の想定を下回る見通し。また、映画分野やゲーム分野、金融分野でも収益が悪化する見通し。
