NEC、債務超過のNECトーキンを完全子会社化

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NECは、NECトーキンがNECを割当先とした第三者割当増資を実施するとともに、NECによるNECトーキンの株式交換を実施して完全子会社化すると発表した。

NECトーキンは、2002年4月にEMCデバイス、圧電デバイスを中心とした電子部品事業を手掛けていたトーキンとNECのキャパシタ事業、電池事業、EMデバイス事業を分社化して事業統合し、NECの子会社になると同時に社名をNECトーキンに変更した。NECグループでの電子部品事業の中核会社となっている。
 
NECトーキンは2006年度に角型電池事業に関する特別損失を計上し、当期赤字に転落、無配となった。2007年度には、海外向けの携帯電話用角型電池分野からの撤退などの電池事業の構造改革、繰延税金資産の一部の取崩しなどにより、127億円の最終赤字を計上している。さらに今年度も世界的な景気減速でNECトーキンの対象市場である携帯電話、自動車、パソコンなどの市場が急激に悪化、今期4 - 12月期の業績は当期赤字186億円となり、債務超過となった。
 
NECはNECトーキンの財務体質を含めて抜本的な事業構造改革を推進する必要があると判断、増資して資本を増強した上で完全子会社化し、NEC主導で経営を再建する。
 
増資の総額は380億円で、2月20日に払い込む。NECトーキンは調達した資金のうち、190億円を拠点の統廃合や人員削減など、事業構造改革に充当する。
 
NECトーキンはNECの完全子会社となるため、上場廃止となる予定。

《レスポンス編集部》

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