ヤマハ、掛川工場にコジェネ導入、重油焚きボイラーもLNGに

自動車 ビジネス 企業動向
ヤマハ、掛川工場にコジェネ導入、重油焚きボイラーもLNGに
ヤマハ、掛川工場にコジェネ導入、重油焚きボイラーもLNGに 全 3 枚 拡大写真

ヤマハは、掛川工場の敷地内に、コージェネレーションシステムを導入し、熱供給設備として使用してきた重油焚きボイラーをLNG(液化天然ガス)を燃料とする天然ガス焚きボイラーに更新し、2月23日から稼動を開始すると発表した。

これらにより、原油換算で前年度実績に比べ年間約420キロリットル相当の一次エネルギーの使用量削減と、年間約2900tの二酸化炭素排出量の削減が可能としている。

掛川工場でのコージェネレーションシステムの導入は、2006年12月にヤマハの天竜工場(現・ヤマハファインテック)以来、ボイラー燃料の重油から液化天然ガスへの転換は2008年3月の豊岡工場に次いでヤマハグループ会社として3サイト目となる。
 
コージェネレーションシステムは、ガスや重油などの燃料を用いて発電するとともに、その際に発生する排熱を冷暖房や給湯などに有効利用し省エネルギー化を実現するシステム。これにより、エネルギー使用量と二酸化炭素排出量の削減を図る。
 
掛川工場では、2010年中の完了を目指し本社グランドピアノ工場の移転を進めている。これにともない蒸気や電気などのエネルギー能力を現状より増強する必要があるため、今回の増強にあたってCO2削減効果の高いコージェネレーションシステムを導入した。
 
今回導入したシステムは、天然ガス仕様のエンジンで発電機2基を運転し、発生する排熱を蒸気・温水として工場内の空調及びピアノの生産工程に利用する。さらに、従来工場内の空調やピアノの生産工程用の熱供給設備として利用してきた重油焚きボイラー9基を、今回コージェネレーションシステムの導入にあわせて天然ガス用のボイラー設備に変更する。
 
LNGは重油に比べ単位重量あたりの発生エネルギーが大きく、二酸化炭素発生量は少ないため、従来と同じエネルギー量を供給しながら、二酸化炭素を削減が図れる。さらにLNGの成分には硫黄分が含まれていないため、硫黄酸化物(SOx)の排出量も削減できる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る