三井造船子会社、ドックの延長工事を開始…年間20隻増

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三井造船は、100%出資子会社である和歌山県のエム・イー・エス(MES)由良が、修繕船、新造船の構造物(ブロック)の生産効率の向上を図るためドックを延長する工事を開始したと発表した。竣工は2010年春の予定。

MES由良のドックは、長さが350mで、これまでドックの効率的な運用のために船舶を2隻同時に入渠させ、修繕してきた。しかし、現状ではドックの長さが十分でないために2隻同時に入渠できる船種の組み合わせが限定されていた。

今回、ドックの長さを55m延長することで、パナマックスバルクキャリアー、ハンディマックスバルクキャリアー、チップ船、フェリー、自動車運搬船など、多様な組み合わせでの入渠が可能となり、修繕ドック運用の効率化を図る。

現在、MES由良には年間65 - 70隻前後の修繕船が入渠している。ドックの拡張により2隻同時入渠船が増えることで、約20隻の入渠船数の増加を見込んでいる。

また、最近の新造船工事量の増大に伴い、MES由良ではドック内で新造船の居住区などの上部構造物の製作も行っている。新造船の上部構造物は、台船に搭載して輸送するが、輸送の効率化のため、修繕ドック内の台船上で組み立てを行っている。ドックを延長することで、台船2隻分のスペースを確保できるため、上部構造物の年間製作能力は2倍となる。

《レスポンス編集部》

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