日立など3社、英国の高速鉄道車両の製造・保守事業の優先交渉権を獲得

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日立製作所は12日、英国のバークレイズ・プライベート・エクイティ(BPE)、英国の大手ゼネコンであるジョン・ライングと共同で、英国の運輸省から都市間高速鉄道車両の製造・保守事業に関する優先交渉権を獲得したと発表した。今後、3社の共同出資会社であるアジリティ・トレインズ社が、正式受注に向けた条件の調整を独占的に行う。
 
英国では、幹線高速鉄道車両を全面的に置き換えるプロジェクトが進められており、2013年から2018年末までに、最大で1400両の車両が新規に導入される計画。
 
日立は、BPE社などと共同で設立した特別目的会社アジリティ社を通じて、鉄道の運行事業者に対し、車両をリースで提供する予定。アジリティ社は、車両と保守用基地を保有し、運行事業者が必要な車両を整備した状態で20-30年間にわたって継続的に提供する。アジリティ社に対する車両・保守の提供は、日立が担当する予定。
 
日立が供給を予定している車両は、電化区間専用車両(電車)、電化/非電化区間共用車両(バイモード車両)、非電化区間専用車両で構成し、1両の長さは26m。車両編成は、1編成5両または10両。非電化区間用車両には、通常のディーゼルエンジンを利用した電源システムではなく、東日本旅客鉄道と共同開発し、日本で営業運転実績を持つリチウムイオン電池とディーゼルエンジンからなるハイブリッドシステムを搭載し、環境負荷の低減を図る。
 
日立は今回の優先交渉権の獲得は、各種鉄道車両における長年にわたる実績、日本で営業運転実績のあるハイブリッドシステムの提案などが評価されたため、としている。

《レスポンス編集部》

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