クライスラー、再建計画を提出…追加の融資要請

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クライスラー、再建計画を提出…追加の融資要請
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クライスラーグループは2月17日、米政府財務省に経営再建計画を提出し、20億ドルの追加融資を要請した。クライスラーは経営再建計画を3月31日にまでに完了する。政府は3月末までに支援の継続か打ち切りかを決定する。

経営再建計画は商品ラインナップの強化、進行中のリストラ策の完了、株主の協力などからなる。クライスラーは2008年12月に70億ドルの融資を要請、40億ドルが認められている。今回の20億ドルを含め追加融資の要請は50億ドル、要請額は計90億ドル(約8280億円)となる。

09年の米市場販売台数をクライスラーでは1001万台と予想している。これは40年来の低水準だ。09 年以降12年までの平均では1080万台を予想しているが、08年12月時点では1260万台としていた。

再建計画のうちリストラ策として09年には、固定費の7億ドル削減、3000人の人員削減、3車種の廃止、生産能力10万台削減が予定されている。

商品ラインナップの強化については、10年に新型車プラットフォーム4車種を投入するなど、48か月で24車種を登場させる。また燃費について、09年型クライスラーグループ・モデルの73%で、前年型より向上する。10年には新開発の「フェニックス」V6エンジンを投入し、これは同クラスの旧型エンジンより燃費が6 - 8%向上するという。

さらに10年、ベストセラーモデルのダッジ『ラム』に2モードハイブリッド仕様を設定する。同じ10年にはクライスラー初の電気自動車の市販を開始、電気自動車はこれにとどまらず、複数の車種を投入する。

またすでに発表されているように、フィアットと戦略提携を結び、燃費効率のいい車種やその技術を導入する。

ただし、労働組合、サプライヤー、株主ら三者の協力=“譲歩”については、これからの決定事項となっている。

《高木啓》

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