新明和工業、US-2 救難飛行艇の量産初号機を防衛省に納入

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新明和工業、US-2 救難飛行艇の量産初号機を防衛省に納入
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新明和工業は19日、「US-2」型救難飛行艇の量産初号機(試作機を含めると3号機目)を防衛省に納入した。US-2型救難飛行艇は、「US-1A」型救難飛行艇の後継機として開発された、海上での離着水および滑走路での離着陸が可能な水陸両用の航空機だ。

納入した量産初号機は、2005年度に防衛省と契約をかわした後、07年4月から本格的な製造に着手し、08年12月に初飛行試験を行っている。同省で2年にわたって実施された試作機の技術・実用試験の結果を受け、一部設計を変更して製造された。塗装が、試作機は白地に赤、もしくは青色だったが、量産初号機は紺色がベースになった。

新明和工業は1996年、当時の防衛庁から新型飛行艇の主契約会社として指名され、(1)洋上救難能力の向上、(2)離着水時の操縦性改善、(3)患者輸送環境の改善に主眼を置き、能力向上のための改造開発に着手した。2003年12月の初飛行の後、04年3月に試作1号機を、同年12月に試作2号機を防衛省に納入した。

US-2型救難飛行艇の特長
●コンピュータ制御によるフライbyワイヤ操縦システム
●与圧キャビンの導入
●エンジン換装によるパワーアップ
●統合型計器板(グラス・コクピット)
●主翼・波消板・浮舟等の軽量化

主要諸元
●全長:33.3m
●全幅:33.2m
●全高:9.8m、アンテナ含むと10.1m
●最大速度:約315Kt(=約580Km/h)
●巡航高度:2万ft以上(=約6100m以上)
●航続距離:約4700km

《高木啓》

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