ヒュンダイモーターアメリカは、シカゴモーターショーで『ジェネシスクーペ』のドリフトマシン、『RMRレッドブル』を発表。
RMRとはリース・ミレン・レーシングの略。米国のドリフトキング、リース・ミレン氏が代表兼ドライバーを務める。RMRが手がけたジェネシスクーペは、まさに驚愕の性能だ。
V6エンジンは、排気量をベース車の3.8リットルから4.1リットルに拡大。ターボネティクス社製の大容量ターボを追加するなどのチューニングを施した。この結果、最大出力は310psから550psへ、最大トルクは36.8kgmから71.9kgmへ、劇的に向上。パワーウェイトレシオは1.98kg/psと驚異的な数値をマークしている。
徹底した軽量化を施しているのも特徴。内装材はすべて取り払われ、ボディパネルのほとんどがカーボンファイバー化された。トータル重量はわずか1088kg。空力性能は大型リアウイングやリアディフューザーで磨き込まれ、ワイド化されたリアフェンダーには265/40R18サイズのトーヨー『プロクセスR1R』が収まる。
さらに、ボディ剛性も徹底的に高められ、A/Bピラーなどを強化。室内には強固なロールケージが張り巡らされる。シートはスパルコ製のフルバケット、トランスミッションはHKS製のシーケンシャルを採用。足回りにはKW製の車高調整サスが組み込まれた。
このマシンが2009年、米国で行われるパイクピークス国際ヒルクライム、フォーミュラD、レッドラインタイムアタックシリーズの3競技に参戦。栄冠を勝ち取る準備は整ったもようだ。迫力の走行シーンを収めたPRビデオは、動画共有サイトで見ることができる。