【ジュネーブモーターショー09】VW ポロ 新型、堂々デビュー

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【ジュネーブモーターショー09】VW ポロ 新型、堂々デビュー
【ジュネーブモーターショー09】VW ポロ 新型、堂々デビュー 全 11 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンは新型『ポロ』を発表した。3日より開催するジュネーブモーターショーに出展される。5代目ポロはクオリティ、快適性、安全性を大きく引き上げて登場。欧州Bセグメントの新基準を確立する。

新型は『ゴルフ』に近いフロントマスクを採用。水平基調の薄型グリルやシャープなイメージのヘッドランプは、ゴルフの弟分といえるデザインだ。リアスタイルは現行ポロと雰囲気が似ているが、新形状のテールランプや凹凸のあるテールゲートが特徴である。

ボディサイズは全長3952×全幅1682×全高1454mm。現行ポロと比較すると、36mm長く、32mmワイド、13mm背が低い。ホイールベースも若干伸ばされた。室内は頭上、肩周辺、後席足元のゆとりが向上しているという。

インテリアはソフトタッチのプラスチック、ホワイトバックライトのスイッチ類、アルミパネルなどを採用して、質感がアップ。荷室容量は280-952リットル(VDA計測法)と十分だ。オプションでエアコン付きグローブボックス、MP3プレイヤー、タッチパネルモニター付きナビゲーション、3本スポークのマルチファンクションステアリングなどが用意される。

安全性の向上も大きなニュース。ボディ剛性の引き上げや各部の補強によって、前面衝突時の安全性は約50%、側面衝突時の安全性は約20%向上。ヘッドエアバッグやESPなどの安全装備は、全車に標準となる。また、ボディ剛性アップにもかかわらず、車重は現行比で約7.5%軽くなっている点も特筆できる。

エンジンはガソリン4、ディーゼル2の合計6ユニット。ガソリンは1.2リットル直4が最大出力60psと70ps、1.4リットル直4が85ps、新開発の直噴1.2リットル直4ターボの「TSI」が105ps。トランスミッションは5速MTが基本で、1.4リットルにはポロ初の7速DSG、1.2リットルTSIには6速MTが用意される。この1.2リットルTSIは、欧州複合モード燃費18.2km/リットル、CO2排出量129g/kmと、環境性能を現行比で約12%向上させた。

ディーゼルは新開発の直噴1.6リットル直4ターボの「TDI」で、最大出力は75psと90ps。トランスミッションは5速MTだ。ディーゼルには遅れて「ブルーモーション」を投入予定。1.6リットルTDIをベースにしながら、欧州複合モード燃費26.3km/リットル、CO2排出量96g/kmと、5シーターディーゼル世界一の環境性能を実現した。

さらに、今回のジュネーブでは、ブルーモーションの第2世代を積んだ新型ポロを参考出品。新開発1.2リットル直3TDI(75ps)を搭載。アイドリングストップ機能、回生ブレーキ、低転がり抵抗タイヤ、15mm車高ダウンのサスペンション、エアロパーツなど、徹底的に効率を高めた結果、欧州複合モード燃費30.1km/リットル、CO2排出量87g/kmという世界トップクラスの環境性能を達成した。

新型ポロは3月末に生産がスタート。欧州では装備の違いによって、「トレンドライン」「コンフォートライン」「ハイライン」の3トリムが設定される。販売はドイツの6月を皮切りに、欧州全域へ展開。日本上陸も楽しみな1台だ。

《森脇稔》

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