親子3人死亡事故、被告は起訴事実を認める

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昨年12月、広島県三原市内の国道486号で乗用車を運転中に民家敷地内に飛び込む事故を起こし、親子3人を次々にはねて死亡させたとして、自動車運転過失致死罪に問われた25歳の男に対する初公判が3日、広島地裁尾道支部で開かれた。被告は起訴事実を全面的に認めている。

問題の事故は2008年12月29日朝に発生している。三原市久井町坂井原付近の国道486号を走行していた乗用車が道路左側の路外に逸脱。民家の敷地内に突っ込み、庭にいた親子3人を直撃した。この事故で51歳の男性と41歳の女性、4歳の女児が全身強打などでまもなく死亡した。

警察ではクルマを運転していた25歳の男を自動車運転過失致死容疑で逮捕。その後の調べで、クルマは制限50km/hの道路を90-100km/hで走行。急減速して前方の交差点を左折しようとした結果、コントロールを失った状態で親子に突っ込んだことが判明。検察は危険運転罪の適用も検討したが、パトカーを使った走行実験の結果、制御困難とは認められなかったことから、自動車運転過失致死罪で起訴することとなった。

3日に広島地裁尾道支部で開かれた初公判で、被告の男は起訴事実を全面的に認めた。冒頭陳述で検察側は「高速度状態から急ブレーキを掛け、急ハンドルを切ったことでコントロールを失った」と指摘している。

《石田真一》

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