【ジュネーブモーターショー09】マグナシュタイア MILA…フレキシブルなEV

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【ジュネーブモーターショー09】マグナシュタイア MILA…フレキシブルなEV
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マグナシュタイアは、ジュネーブモーターショーで、コンセプトカーの『MILA』を発表した。EV、燃料電池、天然ガス、ハイブリッドなど、複数のパワーユニットに対応できる柔軟なプラットホームを採用。自動車メーカーに対して高い開発力をアピールする。

オーストリアのマグナシュタイア(旧シュタイアプフ)社は、もともと4WD車の開発や生産に関して豊富なノウハウを持っており、メルセデスベンツ『Gクラス』やBMW『X3』、クライスラーのジープ『グランドチェロキー』などの受託生産を行っている。現在はカナダの大手自動車部品メーカー、マグナインターナショナル社の傘下にあり、EV関連の技術も手がける。たとえば、フォードと共同で、『フォーカス』のEV仕様を開発したのは、マグナシュタイア社だった。

今回発表した『MILA』は自動車メーカーへのOEM(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング)を提案するモデル。その特徴はパワーソースを選ばない柔軟なプラットホームにあり、EV、燃料電池、天然ガス、ハイブリッドなどに対応できる。

もちろん、このプラットホームはボディサイズや車重に関係なく適用でき、ボディタイプやパワーソースが違っても同一ラインで生産が可能など、コストも追求。欧州や米国などの衝突安全基準もクリアしている。

MILAは全長4000mm、ホイールベース2500mmで、欧州Bセグメントサイズの5ドアハッチバックEV。最大出力67psのモーターを搭載し、最高速150km/hの性能を発揮する。2次電池はマグナ社製のリチウムイオンバッテリーで、充電は2時間半で可能。ルーフには太陽電池を搭載し、充電を手助けする。空気抵抗低減のためにドアミラーは廃止し、リアビューカメラに切り替えた。

現在の自動車は、パワートレーンや内装など、複数の部品メーカーが開発・生産したモジュールを組み立てる方式が一般的。MILAはいわば、車1台全体がモジュールだ。EVや燃料電池車の開発には莫大な資金が必要となるため、中小の自動車メーカーが単独で行うには困難な面がある。そんな自動車メーカーに対するひとつの提案と受け取れる。

《森脇稔》

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