キアは2日、ソウルモーターショーで新型『ソレント』を発表した。キアのグローバル人気車種だけに、動力性能や環境性能、快適性、安全性など、あらゆる面を進化させて登場した。
初代ソレントは2002年に発売。韓国だけでなく、北米や欧州、オーストラリア、中東など世界各地へ投入された。約7年間の累計販売台数は90万台に達する人気SUVである。
新型は新開発のモノコックボディを採用。ボディパネルには強度を増した高張力スチールを使用した。キアは「欧米の衝突安全テストで最高評価を得られるように設計した」と説明する。
フロントマスクはキアのアイデンティティのグリルが特徴。ボディサイズは全長4685×全幅1885×全高1710mm、ホイールベース2700mm。初代よりもワイド&ローのプロポーションだ。
Aピラーとダッシュボードを前方へ、テールゲートを70mm後方へ移動させた効果で、室内空間が拡大。ヘッドルームはプラス64mmの906mm、レッグルームはプラス102mmの795mmを確保した。荷室スペースも約15%拡大。新型のシートは2列と3列があり、乗車定員は5名と7名になる。
エンジンは全4種類。ガソリンは3.5リットルV6(277ps、34.2kgm)と2.4リットル直4(174ps、22.9kgm)。韓国専用のLPG仕様が、2.7リットルV6(165ps、24.9kgm)。ディーゼルは新開発の2.2リットル直4ターボディーゼル(197ps、44.4kgm)。ユーロ5に適合する排出ガス性能で、CO2排出量は173g/kmを実現している。
トランスミッションはMTが5速と6速、ATも5速と6速を用意。6速ATは新開発の小型軽量タイプ。従来のATと比較すると、燃費は約12%引き上げられているという。
新型ソレントは年内に韓国市場へ投入された後、2010年から世界販売が開始される。キアの上級執行役員、Hyoung Keun Lee氏は「世界的な不況ではあるが、新型ソレントを2010年、年間14万台販売したい」と意気込む。厳しい経済環境下での新型の船出が注目される。