気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年4月7日付
●ワゴンR V5 2008年度新車販売、プリウス11位に躍進(読売・8面)
●日航チャーター100便増、観光需要、回復基調で(読売・8面)
●フォード債務1兆円削減、社債株式化へ(読売・9面)
●燃費27%向上、懐に優しくエコ運転(読売・11面)
●損保大手の6社、自動車保険低迷、08年度(朝日・9面)
●「ノルマなし」が営業力に 努力を最重視、ネッツトヨタ南国(朝日・31面)
●補正最大の10兆円超首相指示GDP比2%以上、環境車購入に補助金(東京・1面)
●絵解きけいざい塾、エコカー減税、燃費性能で3段階(東京・7面)
●減産緩和広がる、エチレンや電子部品、稼働率上向く、三菱化学や村田製作所中国向けが下支え(日経・11面)
●ヤマト「宅急便」初のマイナスに 08年度取扱個数0.3%減(日経・11面)
●ガリバー純利益90%減、前期、卸売りが苦戦(日経・14面)
●訃報:得本輝人氏=元連合副会長・自動車総連会長67歳(日経・35面)
ひとくちコメント
08年度乗用車(軽自動車を含む)の車名別新車販売ランキングが明らかになった。スズキの軽自動車『ワゴンR』が前年度よりも7.0%減と落ち込んだものの5年連続の首位を維持。2位、3位はいずれもダイハツの軽自動車の『ムーヴ』と『タント』。
上位10車種中、トップ3を含む6車種を軽自動車が占めたほか、4位のホンダの『フィット』、トヨタ自動車の5位の『カローラ』、6位の『ヴィッツ』、8位の『パッソ』の4車種はいずれも小型車だった。きょうの各紙をみても「『軽』トップ3独占」(朝日)、「不況・・・人気は『軽』」(産経)、「軽自動車初の4割超」(日経)などと、低燃費・低価格の軽や小型車シフトが鮮明になってきたと伝えている。
また、読売、毎日、産経、東京の4紙は5年連続首位の「ワゴンR」をタイトルに取り上げた。79歳で社長に返り咲いた鈴木修会長が意地を見せて2位の「ムーヴ」と1万5000台を超える差をつけた。もっとも、ダイハツは2位,3位のほか、『ミラ』も9位とベスト10に3車種。しかも、8位のトヨタ「パッソ」はダイハツからのOEM車である。日頃はトヨタの傘の下で控え目だが、逆風下ではダイハツの底力を垣間見た。