事故車を別の駐車場に隠したひき逃げ容疑者

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昨年12月、東京都港区内の国道246号で、道路を横断中の男性がクルマにひき逃げされ、その後に死亡した事件について、警視庁は8日、江東区内に在住する51歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。事故後に駐車場を変えるなど、証拠隠滅をした疑いがあるという。

警視庁・交通捜査課によると、問題の事故は2008年12月27日の午前2時20分ごろ発生した。港区北青山3丁目付近の国道246号で、青信号に従って道路を横断していたとみられる40歳の男性に対し、信号を無視して進行してきたとみられる乗用車が衝突した。

男性は転倒した際に頭部を強打。近くの病院に収容されたが、まもなく死亡した。クルマは止まらずに逃走。警察は死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。現場にフロントガラスの破片が大量に散乱していたことから、「前部を大破させた可能性が高い」として、車当たり捜査を続けていた。

この結果、江東区内に住む男の存在が浮上。男が借りていた駐車場にクルマは無かったが、地面に落ちていたガラス片と、現場で採取したガラス片を照合したところ、同一のものであることが発覚。男から任意で事情を聞いていたが、容疑への関与を大筋で認めたことから、自動車運転過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

調べに対して男は「事故に気づいたが、怖くなって逃げた」と供述。クルマは事故後、新たに契約した千葉県内の駐車場に移動させ、大破したフロントガラスやバンパーは自分で切り刻み、証拠隠滅を図ったようだ。

《石田真一》

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