【上海モーターショー09】鬼才ベルトーネ、渾身のデザインスタディ発表

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【上海モーターショー09】鬼才ベルトーネ、渾身のデザインスタディ発表
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イタリア・トリノの名門カロッツエリア、ベルトーネは20日、上海モーターショーで『MANTIDE』を披露した。GMのシボレー『コルベットZR-1』をベースに開発したワンオフのスタディモデルだ。

ベルトーネはモーターショーにワンオフのスタディモデルを出品することがある。過去にはアルファロメオ『カラボ』、ランチア『ストラトス“ゼロ”』、ランボルギーニ『LP500プロトタイプ』を発表。今回のMANTIDEもベルトーネが考える未来のスポーツカーを表現した1台だ。

航空宇宙とF1にインスピレーションを得たというデザインは、ベース車のコルベットから大変身。低くスラントしたフロントノーズ、戦闘機を思わせるキャノピー、ガルウイングドアなどが迫力を醸しだす。圧巻は複雑なパネルで構成されたリア付近で、強烈な存在感を発揮することに成功している。

風洞実験を繰り返すことにより、エアロダイナミクスは徹底的に煮詰められた。アンダーフロアをフラット化し、リアにディフューザーを装備。ベース車のコルベットに比べて、ダウンフォースは30%向上させながら、ドラッグは25%低減。空気抵抗係数を示すCd値は0.298という優秀な数値をマークする。

ベース車はコルベットの最強グレード、「ZR-1」だけに、MANTIDEのパフォーマンスは刺激的だ。ボディパネルから、ホイール、内装トリムに至るまで、フルカーボン化することで、車重を100kg軽量化。6.2リットルV8(638ps)は0-100km/h加速3.2秒、最高速351km/hと驚異的なパフォーマンスを誇示する。

インテリアにも手が加えられ、軽量カーボン製バケットシート、4点式シートベルト、FIAの基準を満たすロールケージが装着された。

単なるデザインスタディの域を超えて、スポーツカーの生命を吹き込んだMANTIDE。上海モーターショーに続いて、世界各地へPRツアーに出発する。ベルトーネマジック健在をアピールする格好の1台になりそうだ。

《森脇稔》

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