パイオニア中期計画…カーエレ事業戦略を策定、11年度に営業利益150億円

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パイオニア中期計画…カーエレ事業戦略を策定、11年度に営業利益150億円
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パイオニアは、中期経営計画で、カーエレクトロニクス事業戦略を策定した。

カーエレクトロニクス事業の営業収入は、2010年3月期には全世界的な景気後退・自動車販売不振の影響を受けて減収となる見通しだが、2012年3月期には営業収入3110億円、営業利益150億円を計画している。

カーエレクトロニクス事業全体の営業収入に対するOEMの比率は、2012年3月期で約45%に上昇する見込み。

カーエレクトロニクス事業の成長シナリオは、2010年3月期は、徹底した構造改革を実行することで、環境変化に速やかに対応できる無駄のない筋肉質な体制の構築を進める。その上で、既存事業領域での収益力を高めるとともに、市場回復時の事業拡大に備える。

また、中期的には、今後も成長が見込める製品や市場を中心に事業拡大を図る。長期的には、従来のカーエンタテインメントに加え、「環境」や「安全・安心」といった新たな分野に事業領域を拡大することで、カーエレクトロニクス業界でのトップ企業を目指す。

具体的な取り組みとしては、市販事業では、今後成長が見込まれる海外のカーナビゲーションやカーAVの市場に普及価格モデルを導入する。また、新興国を中心とした成長市場で、カーAVを中心に積極的な事業展開を図る。国内では、テレマティクス事業の確立により、新たな需要創造を目指す。

OEM事業は、従来からの主力取引先であるトヨタ自動車やホンダとの関係をさらに強化し、取引先からの期待に応えていく。市販事業で培った提案力を活かして、カーナビゲを中心に、純正事業、ディーラーオプション事業の拡大を図る。

さらに、高い成長が見込まれる新興国市場での取り組みも強化し、特に中国では、従来からの日系主力取引先を主軸に、上海汽車工業グループとの合弁事業も加え、積極的な事業展開を図る。

新たな成長事業への取り組みでは、省電力化や小型・軽量化などの環境対応に取り組むほか、ブルーレイディスクをはじめとする新しいメディアやコンテンツへの取り組み、ネットワーク対応などを強化する。

カーナビを自動車内外のゲートウェイとして進化させ車両との連携や協調によるカーナビの高度化に取り組むことで、安全・安心なクルマ社会の実現に貢献する。サービス領域では運行管理などの業務用サービス、情報・コンテンツ領域では、プローブをはじめとするリアルタイムコンテンツ提供に取り組む。

また、環境領域では、電気自動車時代に向けた省電力化・軽量化などに取り組むことで、省エネ・低燃費に貢献するなど、事業領域の拡大を図る。

これらの実現に向けて、独自の技術を強化するとともに、自動車メーカーとの連携や事業パートナーとの協業を進めることで、カーエレクトロニクス事業の強化・拡大を図る。

《レスポンス編集部》

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