武蔵精密、4輪向け組立カムシャフトの量産技術開発が最終段階

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武蔵精密工業は、独自製造方法によって量産する4輪車向け組立カムシャフトの独自製造方法(量産技術開発)の確立が、現在新モデルへの適用に向け最終段階に入ったと発表した。

同社では、冷間鍛造で高精度なカムピースを成形、それをシャフトに強固に結合する量産技術を確立、従来の鋳造素材カムシャフトと比較して30%程度の軽量化を図り、同時に高強度・低コスト化を実現したとしている。また、カムピースの鍛造化により社内での一貫生産が可能。今後、更なる製造コスト削減への技術を進化させるとともに、受注活動を展開する。

あわせて、4輪車向け軽量デファレンシャルアッセンブリィ開発の完了を発表。この商品は、独自開発の高強度ギヤを使用するとともに、ケース形状や組立方案の見直しにより従来性能を維持しながら10 - 15%の軽量化を実現。現在、量産化に向けた最終準備段階に入っている。

さらに、2輪車向けカムシャフトの冷間鍛造(パーツフォーマー)による製造方法も確立。これにより、従来の鋳造素材と比較して、歩留まりで約10%向上、鍛造後の機械加工工程を約30%削減した。商品は、アセアン向けコミューターへの適用が見込まれるため、現在積極的な受注活動を展開するとともに、量産化の準備を進めている。

《レスポンス編集部》

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