アストンマーチンは9日、英国で開催された「第10回Bonhamsオークション」に協賛。ニューポートパグネルのワークサービスが、出品される車両の整備などを担当した。
ニューポートパグネルは、アストンマーチンの車両組み立て工場だったが、2007年7月の『ヴァンキッシュS』のラインオフをもって生産を終了。その後はワークサービス拠点として活用され、現在は50名のスタッフが整備や修理、レストアなどの業務を行っている。
このワークサービスには、英国だけでなく、世界30か国から修理が困難な車両やレストア依頼車などが持ち込まれ、年間入庫台数は約2500台に達する。とくにレストアに関しては豊富なノウハウを持ち、第二次世界大戦後のアストンマーチンやラゴンダといった貴重なモデルが、オリジナルの美しい姿に復元されている。
Bonhamsオークションでは、2000年の第1回から数えて、総額1900万ポンド(約28億円)ものアストンマーチンが取引された。2007年には1970年式『DB6Mk2ヴォランテ』が43万0500ポンド(約6350万円)で落札。2008年には1961年式『DB4GTクーペ』に、107万9500ポンド(約1億5900万円)もの値が付いた。
今年のオークションでも、ニューポートパグネルでレストアされた1962年式『DB4コンバーチブル』、生産台数わずか99台の2004年式『DB7ザガート』などが高値で落札されている。
アストンマーチンのワークサービス担当、Kingsley Riding Felce氏は、「年々、入庫台数は増加。我々のクラフトマンシップは、顧客に高い満足を提供し続ける」とコメントしている。