【アウディ A6 試乗】パワフルだがフットワークに洗練が欲しい…河村康彦

試乗記 国産車
【アウディ A6 試乗】パワフルだがフットワークに洗練が欲しい…河村康彦
【アウディ A6 試乗】パワフルだがフットワークに洗練が欲しい…河村康彦 全 5 枚 拡大写真

律儀にも、『STOP』ボタンとは別立ての『START』ボタンを押してエンジン始動。と、即座に目を覚ましたのはマイナーチェンジを機にリファインされた最新のV型6気筒ユニット。

【画像全5枚】

2994ccという排気量は昨年までの“3.2FSI”よりも200cc強小さいものの、「トルクで27%、パワーで14%増」というのは左右バンク間のスペースを利用して巧みにレイアウトされた、メカニカル・スーパーチャージャーの働きのお陰。ルーツタイプながらそのローター形状が一見スクリュー式のような米国イートン社製の過給機は、「効率の高さと静粛性の高さ」が大きな売り物。実際、フル作動時でもエンジン回転数にリンクした独特のノイズが殆ど耳に付かなかったのは、今やメルセデス・ベンツ『Eクラス』やBMW『5シリーズ』などと共に世界的上級サルーンと認知をされる『A6』のキャラクターに相応しい。

というわけで、そんな「3.0TFSIクワトロ」のパワフルさは確かに凄いものの、上級サルーンとしての演出は過給機を持たない2.8リットル・エンジンを積んだ「2.8FSIクワトロ」の方でも十分満足出来る印象。アクセルワークに対する加速のリニアさでは、時に「吸い込まれる」ような過給機付きよりも、むしろこちらの方が高得点。

いずれのモデルも静粛性は高いものの、45 - 90km/hでタイヤが発する空洞音がやや目立ったのはマイナス。また、速度変化に対して操舵力変化が不自然に大きいパワーステアリングの感触や、低速時に突き上げ感の強いフットワークにも、もう一歩の洗練度が欲しい。

■5つ星評価
パッケージ:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
おすすめ度:★★★

河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。ワールド・カーオブザイヤー選考委員、インターナショナル・エンジンオブザイヤー選考委員。

《河村康彦》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『NX』改良でデザイン刷新! 新世代ハイブリッド搭載で走行性能もアップ 2026年末以降発売
  2. トヨタ『プリウス』の車名が消える? “ハイブリッドの象徴”が迎えた転換期
  3. ブラバス創業者の名を付した『BODO』に「カブリオレ」、1000馬力V12ツインターボ搭載…最高速360km/h
  4. ポルシェ『マカン』新型、新「アドバンスドパッケージ」欧州設定…最大45%割安で人気オプションをセット
  5. マツダ『CX-3』存続が確定! 12年ぶり刷新へ、2027年登場の次期型デザインを大予想
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  5. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
ランキングをもっと見る