新日石、環境賞で優秀賞を受賞

エコカー 燃費

新日本石油とグループの原油中継備蓄会社である新日本石油基地は、「原油タンカー排出ガス処理設備」が第36回環境賞の「優秀賞」を受賞したと発表した。

環境賞とは、1974年度に発足した表彰制度で、環境への負荷が少なく持続的発展が可能な研究・開発・調査について、画期的な成果を上げるか、その成果が期待される、個人・企業・団体を表彰するもの。日立環境財団と日刊工業新聞社が共催。

同社グループは、一昨年に「優良賞」を受賞した「ベトナム・ランドン油田随伴ガス回収・有効利用CDMプロジェクト」に続き、2回目の受賞となる。

両社は、原油タンカーからの排出ガスを収集・処理するための新たな技術開発で、理論と実践をマッチさせるため、2004年から臭気成分などの排出ガスの性状把握について、鹿児島大学と産学共同研究を進めてきた。

これらの成果である受賞した設備は、2007年5月から稼動しており、年間3100万立法メートルの排出ガスを処理することで、排ガスに含まれる約70%のVOC(揮発性有機化合物)をエネルギーとして回収し、有効利用することが可能。回収されなかった残りのVOCと臭気成分も分解装置で処理される。

VOCの回収では、灯油や活性炭を使用する従来のプロセスではなく、原油で直接吸収するという、独自に開発した世界初のプロセスを用いており、将来的には、中東諸国など産油国での原油出荷基地で環境対策とエネルギーの有効活用に寄与する技術になり得るものとしている。

《レスポンス編集部》

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