リニアテクノロジーは、デュアル・チャネルDC/DCコンバータ「LT3582」、「LT3582-5」、「LT3582-12」の販売を開始した。
新製品は、アクティブ・マトリックスOLEDディスプレイやCCDアプリケーションをはじめ、多くのバイアス・アプリケーションに必要な正出力と負出力の両方を供給する。製品はすべて3×3mmQFNパッケージで供給され、1000個時の参考単価は237円。
新製品は、アプリケーションの要求に応じて出力電圧、電源シーケンシング、出力電圧ランプを動的に設定可能なI2Cインタフェースを備える。これらのパラメータは、内蔵の不揮発性OTPメモリを使用して製造時に設定し、永久に保持することも可能。
LT3582の正出力電圧は、3.2 - 12.775Vの範囲で25mV単位、負出力電圧はマイナス1.2 - マイナス13.95Vの範囲で50mV単位で設定可能。LT3582-5は+5Vとマイナス5V、LT3582-12は+12Vとマイナス12Vの出力があらかじめ設定されており、多くの信号調整アプリケーションで有用できる。
シリーズは、2個のモノリシック・コンバータを内蔵し、昇圧コンバータはパワースイッチと出力切断スイッチを内蔵。反転コンバータはシングル・インダクタ・トポロジーを採用し、パワースイッチを内蔵する。昇圧と反転のいずれのコンバータも新しい制御方式を採用しているため、電圧リップルを低く抑えると同時に、広範囲の負荷電流に対して高い変換効率を達成する。