新型スバル『レガシィ』の「ツーリングワゴン」とセダン「B4」では、2つのエンジンと3つの仕様グレードを用意。グレードの考え方はこれまでと大きく異なり、エンジンによりグレードが決まるのではなく、エンジンとグレードを自由に組み合わせることができるようになったのはフルモデルチェンジのニュースのひとつだ。
「『俺はターボが好きだけど、ターボを買うとあれもこれもついてくる』とか『レガシィ大好きなんだけど、ターボを買わないとビルシュタインが付いてこない』とかいろんな声があるわけですよ。我々は、そんなお客さんにも選択肢を与えたいと考えたのです」。というのは、新型レガシィの開発をまとめたスバル商品企画本部プロジェクトマネージャー日月丈志(たちもりたけし)さん。
新型レガシィには「標準仕様」「Lパッケージ」「Sパッケージ」の3つの装備グレードを設定している。「L」はラグジュアリー、「S」はスポーティと考えるとわかりやすいだろう。
そしてたとえベーシックな2.5リットル自然吸気エンジンであっても「Lパッケージ」や「Sパッケージ」を選ぶことができるし、ターボエンジンでも装備を絞った「標準仕様」を選べるのだ(「SIクルーズ」のみ高出力エンジン専用グレードだがSIクルーズコントロールを備えることを除けば装備的には「Lパッケージ」に準じる)。
かつての「スペックB」的な特別感を求めるのならば反対意見はあるだろうが、選択の幅を広げるという意味ではこのグレード構成は大歓迎。ちなみに「Sパッケージ」には、「ビルシュタインダンパー」「専用バンパー」そして「18インチタイヤ」といった先代型「スペックB」での“三種の神器”が盛り込まれている。