IRジャパン、車載用ゲート駆動ICの新製品を開発

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インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は2日、車載用のゲート駆動IC「AUIRS2003S」のサンプル出荷を開始した。自動車のパワー・トレインやバッテリ・マネジメントなどの回路で使うパワーMOSFETのゲート駆動ICで、耐圧は200V。
 
AUIRS2003Sは、車載部品の品質規格AEC-Q100に準拠。ハイサイド駆動回路、ローサイド駆動回路、デッドタイム発生回路などを集積しており、高速MOSFETのゲートを駆動できる。自動車の厳しい環境やボンネット内の使用に適している。
 
出力駆動回路は出力チャネル間の相互干渉を最小化するよう大電流の出力バッファを備える。nチャネルMOSFETを駆動するハイサイド駆動回路はフローティング(回路の電位が半導体基板の電位に対して浮いている状態)構造で、最大200Vのオフセット電圧を加えられる。静止電流が小さいため、低価格のブートストラップ・コンデンサを外付けすることで、ハイサイド駆動回路に電源を供給できる。
 
出力信号は、ハイサイドが入力信号と同相、ローサイドが逆相。入力論理レベルは3.3V、5V、または15Vで、CMOSおよびLSTTLの標準論理レベルで駆動できる。
 
出力電流は標準値で、吐き出しが290mA、吸い込みが600mAで伝播遅延時間はオンするときが680ns、オフするときが150ns、立ち上がり時間は70ns、降下時間は35ns。
 
AUIRS2003Sの10万個購入時の単価は0.55米ドルからの予定。

《レスポンス編集部》

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