日産、米国新車販売は33.1%減…5月実績

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日産、米国新車販売は33.1%減…5月実績
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北米日産は2日、5月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は6万7489台で、前年同月比は4月の37.8%減から少し回復し、33.1%のマイナスだった。

日産ブランドの乗用車系では、主力車種の『アルティマ』が前年同月比46.5%減の1万8408台、『セントラ』が59.8%減の5618台、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』/『ティーダラティオ』)が、51.5%減の5031台と大幅な減少。しかし、『マキシマ』が6802台を販売し、前年同月比は86%増と2か月連続で驚異的な伸びを見せた。

これは、6月1日まで実施していた特別リースプログラムの効果だ。例えば、新車価格3万1205ドル(約300万円)の「3.5S」グレードを3年3か月リース契約した場合、月々のリース料は299ドル(約2万8700円)からという手軽さが顧客に支持された。

また、5月5日に米国市場へ初投入された『キューブ』は、1745台を販売。現地で1万3990ドル(約134万円)からのプライスを武器に、日産はさらなる拡販を狙っている。

スポーツカーでは、1月にモデルチェンジを受けた『370Z』(日本名:『フェアレディZ』)が、前年同月比0.8%増の1278台と5か月連続で前年実績をクリア。『GT-R』も146台を販売しており、日産ブランドのスポーツカー人気は持続している。

一方、ライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、小型SUVの『ローグ』が8287台を販売し、前年同月比は11%増と2か月ぶりにプラスへ転じた。

ローグ以外は引き続き前年実績割れだが、『フロンティア』が24.5%減の3111台、『タイタン』が25%減の1623台、『エクステラ』が37.1%減の1204台、『パスファインダー』が40.4%減の1419台と、4月と比較すればマイナス幅は縮小している。

インフィニティブランドでは、新型クロスオーバーの『FX』が、前年同月比1.6%減の847台と、3か月連続で減少したが、マイナス幅は最小に抑えた。日本には『スカイライン』ブランドで投入される『EX』は、55%減の540台と不振だ。主力の『Gセダン』(日本名:日産スカイライン)は30.1%減の2885台、『M』(日本名:日産『フーガ』)は52%減の658台と、まだまだ本格的な回復とはいえない状況だ。

日産の今後の米国新車販売では、コンパクトカーのキューブがひとつのキーモデルとなりそう。マキシマで成功を収めた販売促進策が、他車にも拡大展開されるかどうかにも注目したい。

《森脇稔》

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