三菱自動車の益子修社長は5日の『i-MiEV』の発表会で、同車を市場投入することは、「頂点技術への挑戦、新しい時代への挑戦であると考えている」と力説した。
同車は、三菱自動車における43年の電気自動車技術の集大成であり、環境汚染、地球温暖化、石油エネルギーの枯渇など、自動車が直面する課題に対応する究極の環境対応車と見ている。
「i-MiEVは次の100年の扉を開くパイオニアになる。電気自動車の普及を加速させる役割を担いたいと思う」と益子社長。
ただ、電気自動車で黒字化を達成するには年間3万台を販売する必要があり、同社の経営に貢献するまでにはしばらく時間がかかる。
経営者は何かと短期的な利益を求められているが、将来に向けた種まきをすることのほうがより重要なのではないだろうか。