無彩色から有彩色まで変化…BASFコーティングスジャパンが新型塗料を発表

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無彩色から有彩色まで変化…BASFコーティングスジャパンが新型塗料を発表
無彩色から有彩色まで変化…BASFコーティングスジャパンが新型塗料を発表 全 5 枚 拡大写真

自動車や二輪車関係の塗料メーカー、BASFコーティングスジャパンは、新型塗料の『Masqueradea』(マスカレーディア)の販売を開始した。無彩色=色味のない色と有彩色=色味のある色という、全く異なる色をひとつの色(塗料)で表現する。

マスカレーディアは従来の塗料では実現できなかった色域で色味が変化する。見る角度により、強い金属感のあるガンメタリックから、鮮やかで高級感を持つディープカラーへと変化する。多様化と高級感が求められる自動車はじめ、二輪車領域、IT系製品分野に向けた塗料だ。

見る角度によって色味が変わる塗料は従来もあったが、無彩色から有彩色まで変化するのは世界で初めて、とBASFコーティングスジャパンはいう。

10日、東京のBASFジャパンで、BASFコーティングスジャパンの上席執行役員で副社長の早川正治氏、同社カラーデザインセンターでアジアパシフィック地区を担当するチーフカラーデザイナーの松原千春氏らにより、プレゼンテーションが行われた。

早川副社長は「自動車メーカーなど顧客向けのプレゼンテーションを毎年開催してきたが、昨今の経済状況から方向転換し、その先にぃるユーザーにも伝わる提案ということで、今回の報道向け説明会となった。新色のテーマも、一般の方にわかりやすいネーミングとしつつ、機能性や印象には弊社ならではの塗装技術が込められている」と、アピール。

特別な意匠を実現するためには通常、複雑な塗装工程が必要だが、マスカレーディアは従来の標準工程で塗装が可能だという。それにより自動車、二輪車、家電、コンシューマーエレクトロニクスといった幅広い分野に適応できる。

松原チーフカラーデザイナーは「構想から2年を経て、人の感情のように変化する意匠に行き着いた。理性的な趣さをもつ“グレー”と、情感を表す有彩色との間で色域が変化する。マスカレーディアによる色彩は、現代社会で求められている、先進的かつ洗練されたプレミアム感を表現する」という。

松原チーフカラーデザイナーは、現在のカラートレンドで注目すべき点を2つあげる。「ひとつは、ハイテク社会への反動により、エモーショナルで心の豊かさを重視する価値観。2つ目は、経済や社会が不透明な状況では、人々は保守的になり安心感を求めて、白、黒、シルバー、グレーといった色(無彩色)を好む。その保守的な選択の中においても、人々は自らの個性を表現したいと思っている」

「マスカレーディア」の言葉は、「masquerade」(マスカレード、仮面舞踏会)と「idea」(イデア、哲学用語で単姿性)を組み合わせて、アレンジしたもの。仮面舞踏会に集う人々のミステリアルな二面性を暗示し、かつ真の姿は1つであることを表現している。

《浜田拓郎》

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